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Whole crop silage / 06 / 2020

DATEApr 15. 20

2020年6月11日更新

干し草は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州南西部のリバリーナ地域西部にある町です。ヘイシャイア地方自治体の行政の中心地であり、広いヘイプレーンズの豊かで生産的な農業地区の中心地です。

豪州東部州は順調なスタートで安定して降雨に恵まれたため、現時点では目立って心配される要素はなさそうです。
心配されていた西豪州でしたが、5月後半のストームによりまとまった降雨がもたらされ多くの穂場で発芽が見られております。

<西豪州地域>
播種進捗:播種はほぼ完了しております。播種前から播種時期前半に心配されていた降雨不足ですが、5月に上旬のストームが輸出用牧草地域全体にまとまった降雨をもたらさなかったことから心配が広がっておりましたが、5月後半にあったストームがまとまった降雨をもたらしたため、状況は改善しております。まだ、安心できる状態までには継続した降雨が必要ではありますが、引き続き降雨の予報(昨日~本日にかけては広範囲に降雨が見られております。)が出ていることから一定の安堵感は広がっております。

一部ではストームの強風の影響で播種し直しなどが必要となった穂場も生じたようです。弊社の契約農家では播種をし直さなければならない状態なったなどの目立った影響は聞こえておりません。

播種動向:中国向けの大麦の関税の影響で一部間に合ったところは小麦へのシフトが見られたようです。オーツへのシフトに関しては種子の供給がタイトであったことからオーツへのシフトは限定的であったと見込まれております。

国内需要:引き続き、農家手持ち在庫がほとんどない状態であることから国内の需要は非常に強くなっており国内取引価格の高騰が続いております。国内では冬場用の供給を確保するのが困難になっている模様です。現在もたらされている降雨により、今後、本格的な気温の低下が見られる前の放牧草の育ちに期待が寄せられております。

<東豪州地域>
播種進捗:一部の例外地域を除いて播種は概ね完了しているとみられます。

国内需要:潤沢な降雨に恵まれたことから周辺州からの需要が弱まり、州内の需要が中心となっております。国内では冬場用の飼料の手当ての動きが見られております。

3か月長期予報-平年並み~平年並み超の降水量があるとの予報となっております。

干ばつと火災の影響を大きく受け頭数を減らした地域では、頭数を増やすための動きが活発になっているようです。

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